保険相談

出典元:写真AC

保険会社・代理店が無料相談や見直しをしてくれる理由

それは生命保険が「とても高価な商品」だからです。だから車や家など大きな買い物をするときと同じように、専門の担当者が親身になって相談に乗ってくれるのです。例えば30歳で生命保険に加入したとして、毎月2万円を50年間納めるとすれば「2万円×12ヶ月×50年=1200万円」を支払うことになります。CMなどの影響で気軽に生命保険に加入する人が多いですが、本当はじっくりと考えなければいけない「契約」なんです。

それに日本には「国民皆保険制度」があります。たとえ、民間の生命保険に加入しなくても「健康保険(もしくは公費)」があるので、保険適用の範囲内であれば1~3割の負担をするだけで病気やケガの治療を行うことができます。もし何百万円もする治療でも保険適用と認められていれば高額療養費制度があるので、お金がなくて病気やケガが治療できないなんてことにはなりません。

参考記事:厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ

つまり「生命保険」に加入する正しい理由は「自分が死んだときに家族にお金を残したい」や「投資の1つとして生命保険という商品を利用したい」など「将来への蓄え」または「先進医療」や「海外の治療薬」など「健康保険でカバーできない治療に対する備え」であるべきです。この理由をハッキリさせずに生命保険に加入してしまうのは、お金を損していると言わざるを得ません。

生命保険加入者の苦情ランキングベスト5

  1. 保険料が支払われない
  2. 高齢での保険期間の終了
  3. 更新時に支払金が高くなる
  4. 入院給付金の日数計算
  5. 解約時の返戻金の少なさ

これらの苦情はすべて生命保険に加入するときに「契約内容」を完全に把握していないから起こるケースです。これは契約者だけが悪い訳ではなく、生命保険のセールスマンや生保レディなど担当者による説明が不十分であることも大きな問題です。多くの場合、契約者も長々とした説明は好みませんので、生命保険の保障内容・月々の支払額・重要事項説明をサラッと済ませているだけです。

しかし「支払い条件」「保険期間」、途中で解約した時の「解約返戻金」の金額など重要な事柄はたくさんあります。生命保険はとても複雑ですが、契約をするならしっかりと内容を理解しておかなければいけません。後からいくら文句を言っても、支払ったお金は返ってきませんし、契約内容が変更されるわけでもないからです。

貯蓄型は「投資」掛け捨て型は「保険」

保険には「貯蓄型」「掛け捨て型」があり、それぞれメリットとデメリットがあります。また「複合型・一部貯蓄型」など貯蓄型と掛け捨て型を組み合わせた商品も多く存在していますが、正直あまりおススメできません。「貯蓄型」と「掛け捨て型」では保険に加入する理由が全く違いますし、商品を組み合わせることでお得な感じがしますが、実際は不必要なオプションがついていることが多いからです。

「貯蓄型」の生命保険に加入する目的は「投資」です。株や投資信託、個人年金と同じく貯蓄型の生命保険は「金融商品」の1つです。株や投資信託に比べればリスクが少なく、自分が死亡したときには家族にお金を残せるという特典もついています。早期に支払いを完了すれば、その後は利息がついてお金が増えていく契約もあります。しかし株や投資信託に比べ利益率は低いので、他の金融商品と比較して生命保険への加入を決定すべきです。

「掛け捨て型」の生命保険に加入する目的は「保険」です。掛け捨て型の最大のメリットは「保険料の安さ」です。貯蓄型の10分の1以下の保険料で、同等以上の保障を受けられる商品も多く存在しています。お金を増やすことが目的ではなく、いざという時の備えが欲しいだけであれば「掛け捨て型」の生命保険が向いています。生命保険に加入する目的を再確認してみてはいかがでしょうか?

死亡保障はどれくらい必要なのか?

「自分のお葬式代を準備しておきたい」「遺族が生活に困らないようにお金を残してあげたい」などの目的で、生命保険に加入する人は結構多いと思います。では死亡保障はどのくらいの金額が必要なのでしょうか?多ければ多いほど良いと思うかもしれませんが、死亡保障の金額が高ければ高いほど保険料も高くなる傾向があるので一度しっかりと考えておきましょう。

でもその前に遺族年金奨学金について確認しておきましょう。もし自分の子供が18歳未満であるならば、自分が死んでしまったときに国民年金機構から遺族年金が支払われます。金額は年間100万円程度~で子供の人数に応じて金額がプラスされます。さらに厚生年金に加入しているなら、厚生遺族年金の支給も受けることもできます。

参考記事:国民年金機構「遺族年金

奨学金はご存知かもしれませんが、無利子でお金を借りれる第一種奨学金があるので、お子さんの学費は奨学金である程度賄うことができます。もちろん将来返還しなければいけませんが、学費に困って大学に行けないということはないでしょう。これらの制度があることも考慮して、生命保険の死亡保障金額は設定することをおススメします。

参考記事:日本学生支援機構「第一種(無利息)

見積もりやシュミレーションは「最後」に

ネットの無料見積もりや保険料のシュミレーションを最初にやってしまうと、生命保険するかどうか判断するポイントがずれてしまいます。見積もりやシュミレーションをする前に、自分が生命保険に加入する目的(投資なのか?保険なのか?)死亡保障の金額設定、そして必要な保障をキッチリと確認しておくべきです。

見積もりやシュミレーションを行うのはそれからで、「同条件での保険商品の比較」や「オプションの有無による値段の比較」や「オプションの有無による保険料の違い」を確認するために使うのが正しい使い方です。このときに生命保険の骨格となる目的や死亡保障の金額、必要な保障は決して変えてはいけません。

終身保険を解約せずにお金を取り出す方法

積立型(=投資タイプ)の終身保険は死亡もしくは解約する以外でもお金を取り出す方法があるのはご存知でしょうか?その方法は主に2つ「部分解約」「契約者貸付」です。特に投資目的で生命保険に加入する場合は、知っておくと運用方法の幅が広がります。(契約内容によっては部分解約や契約者貸付ができない場合もあるので、契約時にしっかりと確認しておきましょう)

部分解約とは「契約の一部分のみを解約して解約返戻金を受け取ること」です。例えば、積み立てた保険料が500万円あるとすれば、その内の200万円を解約して残りの300万円で保険を継続するということです。多くの場合、解約した金額に比例して死亡保障の金額も減額されるので、しっかりと考えてから手続きを進めるようにしましょう。

契約者貸付とは「解約返戻金の範囲内で保険会社からお金を借りること」です。もちろん利子はとられますが、部分解約と違い死亡保障の金額が減額されるわけではありませんので、保険は継続したいけれども一時的にお金が必要になった場合には、最も有効な選択肢と言えるでしょう。部分解約と契約者貸付をうまく利用すれば、より柔軟に生命保険を運用することができます。

参考記事:解約だけじゃない!終身保険からお金を取り出す3つの方法

生命保険以外にも選択肢があることを忘れずに

「将来の蓄え」や「投資」が目的で生命保険に加入する場合は、生命保険だけではなく株や投資信託それに不動産や金などの金融商品と比較してから生命保険に加入することをおススメします。なぜなら時期によってベストな選択肢は変わるからです。

1ドル80円の超円高であった2011年であれば日本ではなく海外の金融商品を購入すべきでしたし、株や不動産が異常な高値であったバブル後期であれば現金や金などの現物資産を買っておくべきでした。逆にリーマンショック後の超株安時期に株や投資信託を購入しておけば、数年後には倍以上になっています。時代に踊らされるのではなく、冷静な目で時代を見つめることが「投資」には求められます。

生命保険は安定性が高く死亡保障という特典もついている扱いやすい金融資産ですが、常にそれが最善の選択肢という訳ではありません。生命保険以外の金融商品としっかり比較し、自分の状況と社会の流れに合わせた金融商品を選ぶことが重要です。だから、生命保険の相談は保険会社や代理店へしてはダメじゃないかな?と私は思います。

生命保険の相談は資産形成の専門家へ

生命保険に限らず金融商品全般に精通している資産形成の専門家であれば、あなたの未来にとってベストな選択肢を選ぶ相談相手として相応しいと思います。もし知り合いにそのような方がいれば、保険会社や代理店に行く前に相談してみることをおススメします。例えば、独立系のファイナンシャルプランナーや資産形成コンサルティング企業などです。

※本記事の掲載に協力いただいている「株式会社Keen Linkers」様も生命保険だけでなくあらゆる金融商品の中から、あなたの未来にとってベストな選択肢を選ぶお手伝いをされている企業です。コンサルティングにかかる費用も無料ですので、まずはお気軽に無料相談をしてみてはいかがでしょうか。


この記事を書いた人
ライター名:gorisan
医療系webライター。保険薬剤師。大学卒業後、両親に勧められた生命保険に加入していたが、就職してから健康保険や生命保険のシステムを学び、自分がいかに無駄なお金を支払っていたかを知り生命保険を解約。ファイナンシャルプランナーと相談し「投資」に特化した生命保険に加入した経験をもとに今回の記事を執筆している。