この企画は、様々なジャンルの専門家の方を取材し、知識との出会いや仕事への哲学をお聞きするインタビュー番組となっています。

今回は第三弾ということで、ITの活用法について法人個人を問わず16年以上アドバイスを行っている山本さんに取材させていただきました。

● IT活用のアドバイザーとしてどんなお仕事をされているのか?

● 今のお仕事を始めることになったきっかけの出来事は?

● ITの知識を活かして、どのような成果を生み出してきたのか?

などのお話を伺う中で、「そもそも、なぜITを活用するべきなのか?」「経営者はどうITと付き合っていくべきか?」を真剣に突き詰め、顧客に提案していく山本さんの仕事の哲学を強く感じました。

プロとして最前線で活躍される専門家の姿勢を、是非あなたも感じてみてください。

登場人物

 山本 悟(やまもと さとる)

株式会社ドリームハイブ 代表取締役/ITのお医者さん

「ビジネスの課題をITで解決するプロ」として、700 回を超えるセミナー講演や、500以上のシステム開発、3,000件以上の相談件数を行うエキスパート

 一年中インタビューばかりしているトリ

趣味はインタビューと子育て

 

それでは本編をどうぞ!

 

IT活用のプロとして、どんなお仕事や活動をしているの?

 山本さん、お忙しいところありがとうございます。早速ですが、現在どんな分野で活動されていらっしゃるのか?を教えてください!

 よろしくお願いします。IT活用のプロとして、法人向けには、WEBを活用したいのに専任者がいなくて困っている企業さんの相談、実務のサポートを行うサービスをやっています。個人事業主の方向けにも、ワードプレスの環境構築、バックアップ、セキュリティと言った素人の方がちょっと難しいという領域をサポートするサービスを提供しています。

 ありがとうございます。私もIT系の会社出身なんですが、やっぱり中小企業だと、IT使って新しいことやりたいとなったときにも、「専任の人を雇うまでもないし、若い子を担当にしてとりあえずやらせてみよう・・・」みたいなの多そうですもんね

 まさにそうですね。パソコン一台買うのにも知識が無いと適当に買っちゃったりして、例えば後でメモリが足りないからやりたいことができない!とか、本当によくあるんですよ。機材だったり環境だったりっていうのも、何が自社にとって最適かとか、そういう前提が分からなかったりするケースは多いです。

 そういう中小企業さんとかに、アドバイスをされている感じですね。もう一つの「個人向け」というのは、例えば行政書士さんとかファイナンシャルプランナーさんとか、そういう個人でビジネスをされている方を対象にしたイメージなんでしょうか?

 そうですね。そういう事務所を構えてやっているような方も、国家資格じゃなくても個人でカウンセラーとかコーチをされている方などもいます。あと、小さい個人で切り盛りしている店舗さんとかもですね。

 なるほど。いわゆるスモールビジネスと呼ばれる事業をやっている人たちも、今はWEBサイトやってないというのは珍しいというか、周りがみんなやるから嫌でもやらなきゃいけない。でもみんな苦手な人の方が多いよね、というところに課題がある感じですね。

 そうですね。そういう方がWEBサイトを作ろうとすると、最初に取り組み始めてから実際形になるまでに何ヶ月もかかっちゃったりします。ちょっと詰まったらそのままわかんないから放置してたり、苦手だから結局後回しになっていって、そういうのを繰り返して何か月後にやっとホームページが出来上がるみたいなのがすごく多くて。

 じゃあそういう方に向けて、サイトを作ったり、セキュリティだったりバックアップだったりという運用のサポートもやってるという感じですね。制作会社という感じではないんですよね?

 そうですね。制作がメインではなくて、あくまでweb を自分自身で更新できるような状態を目指して、サイトのベースを作ったり、サポートをメインでやっている感じです。

IT業界はめちゃくちゃだった

 今のお仕事にたどり着いた経緯はどういった感じなんでしょうか?

 もともとうちの会社ってシステム開発の会社として立ち上げているんですね。システムインテグレーターと呼ばれる、システム開発を受注する会社さんがいて、そこがお客様を探してきて、その探してきたお客さんのシステムを実際に作るのがうちみたいな。システム開発業界ってそうなっていて。
ちょうど建築業と近いです。デベロッパーがお客さんに提案して、施工会社が作る。ただ、やっぱり受注してくるほうが、実際に作ったことがない人がやってるところがあって、まあようは作れないものを取ってきてしまうと。

 ひぃ!それは恐ろしいですね。

 作ることができない設計で仕事を取ってきて、「なんとかして」みたいなのがあると、やっぱこちらはつらいわけですよ。なので、普段からお客さんの仕事をサポートしながら、必要な時に必要な部分だけ開発するみたいなスタイルに変えていったんです。

 なるほど。最初は他の会社が受注したものを、下請け的に作るみたいなところからスタートしたけど、それだと結局お客さんが本当に欲しいのが何かが分からないし、何だったら実際にはいらないものだったりすることもあるわけですよね?

 そうですね。予算を積み上げるためだけに営業さんが作った数値というか(笑)

 あるあるですよね(笑)特にあれですね、さっきの建築業界と違ってITだと「納品物」が見えにくいから、ぶっちゃけ知識の差を活かしていくらでも「盛り放題」なとこもあったりとかね。

 そうです。現在進行形でそういうケースはありますね。業界全体の課題だと思います。

 なるほど。じゃあそういう顧客のことを考えたシステム開発とか、運用まで意識したサポートとかをやろうと思うと、受託開発というやり方だと納得いかないし、良いサービスになってないよねっていうことで、今はワンストップで、かつ開発メインというよりは、運用に合わせて、必要に応じた開発みたいな方向性でサポートされていると。

 そうですね。ちょっと形態は違うんですけど顧問税理士さんとかが似ているかなと思います。例えば年に一回とかの棚卸とか見直しとか、アップグレードとかを行ったり、もうちょっと細かい単位でも相談に乗ったり。

あと、現場の運用が変わってたりするとこに、ヒアリングして必要に応じてシステム開発したりする。相談やメンテナンスをベースにして必要に応じた実働をするというイメージですね。

 なるほど。それで言うと、開発業務自体がサブスクリプション化しているような感じなんですね。

 そうですね。そう言えるかもしれません。まぁ外部CTOっていう感じで見てもらうとわかりやすいかもしれないですね。

 確かに中小企業で、本気のWEB会社でもない限り、システムとかITの責任者ができるレベルを採用するのは難しいですもんね。人材不足だし。

学生のころから学費を払うためにコンサルタントを始めていた!

 ちなみに山本さん個人としては、どんなキャリアなんですか?

 仕事始めたのは大学生の時ですね。

 え?そうなんですか?

 ええ。実は、大学に入ったはいいけど、学費が払えないっていう問題があって(笑)
アルバイト代わりに、今のコンサルみたいな形でちょっとWEBとかITのアドバイス欲しいって言う会社さんが何社か見つかって、そこで週に何回みたいな感じで顔を出してアドバイスをしてたんです。

そういうのを続けていて、最終的にまあ卒業するときに院に行くか、就職するか、自分で立ち上げるかっていう選択肢があって。

 はい。

 どうも進学っていうのはあんまりイメージがわかなかったので、最終的には知人のプッシュもあって、起業したという流れですね。

 そうなんですね。じゃあもう就職してないんだ、ある意味。

 そうなんです。してないんです。

 と言うか、もう学生の頃から今とほぼ同じようなお仕事してたわけだ。かなりキャリアとしても長いんですね。

 そういうことになりますね。今年で16期がもう少しで終わるところなので。

見積もりが分からず10倍の値段を支払う!?

 実際に今、専門家としてお仕事をされていて、知識がすごく役に立ったな!と感じる瞬間ってどういうときですか?是非聞いてみたいです。

 そうですね・・・。例えば、見積りの妥当性がわからないっていう企業さんがすごく多いんです。

 はい。

 例えば、何社か見積もりとって見たら、片方が二百万という見積もりに対して、もう片方が 2 千万っていう見積もりが出てきたりする。

そこで、やっぱり社長さんからすれば、同じものを提供されるんだから二百万じゃないかってなりがちなんですけど、実際には安いは安いなりの理由があることがほとんどで。

 はい。

 そういうときには、実際には二千万の見積もりだした会社さんに交渉入れていったほうが、最終的に良い買い物ができるケースって多かったりするんです。

 おおーなるほど!

 だから、そういった見積もりそのものをうちにお願いされることもありますし、見積りした結果に対してどこの会社が妥当かみたいなものをチェックしたりとかっていうこともやります。

そうすると、導入費用だけで何百万という部分が浮いたりするので、うちに払ってる費用なんか一瞬でプラスになるっていう。

 相手の営業は、見積もりで吹っ掛けてきてる場合とかありますもんね。

 そうですね。あとは本当に不要な精度とか品質を出してきているパターンもあるんですよ。例えば事例でいうと、大阪と東京同じネットワークにしたいみたいな案件があったんですけど、業者さんが出した見積もりが初期費用800万、年間で200万かかるっていう見積もりで。

 はい

 それで、これって妥当なの?っていうような感じでうちに相談があったんですけど、最終的にコストとしては初期費用で80万。つまり1/10ぐらいで、年間でも15万とかで済んだ。

 最初の見積もり、もりっもりじゃないですか(笑

 そうなんですよ。まぁ何というか、別に詐欺ではないんですけど、最初に出してきていた見積もりはある意味過剰な品質だったんですよね。最高品質で見積もり出してきているんですけど、ぶっちゃけそんなに必要ないよねっていう話でしっかり妥当なラインまで交渉していって、結果としてものすごいコストダウンができたという話です。

 なるほど。それはやっぱり経験値が無いと正確に自分に必要なスペックって見積もれないでしょうね。

 そうですね。そこを外部のプロとしてサポートしたりしています。

頑張って育てたWEBサイトが乗っ取られてしまった・・・

 あと個人事業主の方向けのサポートでいうと、一年二年って書き留めてきたブログが、書き換えられちゃったっていう事件があったんですよ

 はい

 これは、個人向けのサポートを始めたきっかけでもあるんです。ワードプレスって結構簡単に使い始められるので、とりあえず立ち上げたものの、セキュリティとかを全然ちゃんとやっていない人が多くて。その結果、1年以上頑張って更新していたサイトがある日、変な文字で全部書き換えられてしまったという人がいて。

 えーこわい!

 その方に「何とかならないか?」ということでお話をいただいて、弊社で復旧してあげられたというのがありました。その時思ったのが、インターネットにつながっているからこそハッキングされたりする危険性が高いのに、ワードプレスでサイトを作った人はそういう認識が非常に薄いんだなということで。だから、アップデートとかセキュリティ対策とかを全くせずに放置していたりする。で、トラブルが起こってから気づく。

 確かにそういうケース多そうですね。

 結構、ご本人が気づかれないうちにシステムを書き換えられていて、気がついたら全く関係ない第三者のサイトを攻撃してたみたいなそういう悪質なものとかもあるので。

なるほど!知らずに加害者になってた!みたいな。怖いですね。

 そういう部分を、問題がおこらないようにサポートをするサービスを提供しようっていう流れでやっています。ある意味保険のようなサービスだと言ってもらうこともありますね。

 なるほど。お聞きしていると、法人向けのサービスも、個人向けのサービスも、根本の思想や想いは似ているなと感じました。やっぱり、社長や事業主が、苦手なITに詳しくなるためのお金と時間をかけるのって効率が悪いから、そこは自分の得意な商売をちゃんとやっていただいて、無駄なお金とか時間をかけないようにIT周りの重要な部分をサポートしているという感じなんですよね。

 そうですね。やっぱり、本業に集中して成果を出していただくのが一番大事だと思いますし、それを裏側で支えてあげられる存在でいたいですね。

 素敵なビジョンですね!是非、ITをうまく活用して本業を伸ばせる会社や事業主の方を増やしてあげて欲しいです。さて、お時間がきてしまいましたので取材はここで終了させていただきます。

最後にブログやWEBサイトもご紹介して宜しいですか?

 はい。是非!ありがとうございます。

 会社のWEBサイト上で、ワードプレスの使い方や役に立つプラグインなど、非常に充実したコラムを書かれていますよね?まずはそちらのご紹介を。

こちらのサイトです↓↓

http://www.dreamhive.co.jp/

IT活用やワードプレスの運用に興味のある方は、是非ご覧ください。

あと、山本さん個人でもブログを書かれていますよね?

 そうですね。

 そちらのブログでは、ITツールや最新ガジェットなどの情報も配信されていますよね。こちらも要チェックです↓↓

ゆめとちぼーとげんじつと | ITのお医者さん/賢い近道研究家 山本@ドリームハイブが思うこと 

ガジェット好き、WEBサービスとかITツールが好きな人は、こちらも是非読んでみてください!

それでは山本さん、本日はありがとうございました!

 こちらこそ、ありがとうございました!