転職の相談を上司にしたいのだけど、切り出せない…
そんな悩みを抱えていませんか?
相談するタイミングやその後の上司の反応などを考えると勇気がいりますよね。
この記事では、会社を転職した人が上司にどのようなタイミングで相談たのかを事例を踏まえてご紹介します。

登場人物

社長に転職の相談をしたPさん
インタビュアー

激務で疲労がピークになった時、社長に相談

社長に転職の相談をしたPさんにお越しいただきました、ありがとうございます。

なぜ転職しようと思ったのですか?

激務による疲労がピークに差し掛かってきたことや、残業代が支払われないなどの職場環境への我慢の限界が来たタイミングで切り出しました。

残業代が支払われないのは我慢の限界ですよね…

はい。結婚により生活環境や必要な給与が変わったことも要因のひとつです。

なるほど。
ところで、ご自身の体験を振り返って、転職の相談をするコツってなんだと思いますか?

コツは転職先を決めて押し切ることですね。

なぜそれがコツだと思うのですか?

社長に切り出すと、最初は驚いたような演技をしていましたが、徐々に態度、機嫌が悪くなり、これから会社を大きくしていきたいというのに辞めるというのは非常識なんじゃないか、どこかおかしいんじゃないか、などと責められ、なんとかならないのかと説得されました。

社長に責められて説得されるのはちょっと困りますよね。

正直ものすごく怖かったのですが、切り出してしまった以上絶対に辞めなければ、と思い、転職先が決まっていること、入社日も決まっていることなどを伝え、なんとか押し切りました。

なるほど!やはり、押し切られたり説得されたりあの手この手で引き留めようとされると気持ちが揺らぎますよね。だから先に「転職先を決める」という方法も良いかもしれません。

ありがとうございます。ではここから、経験者に聞いた「上司に転職を切り出したタイミングとその後の上司の反応」について事例を踏まえてご紹介します。

転職の相談を上司にしたタイミングとその後の上司の反応

◆迷っている時、仕事の壁にぶつかっている時

出典元:AC写真

仕事から逃げ出したくなった時

仕事がどうしてもうまくできなくて投げ出したくなったときに転職を上司に相談しました。
転職した方がいいでしょうかと相談しました。
(20代女性)

●上司の反応

ものすごく「はあ?」という顔をされたことを覚えています。
私も当時はあまり仕事に慣れていなくて、このような切り出し方をしたのも悪かったです。
上司には「それって人の聞くことじゃないだろう」とまず最初にジャブを受けました。
私は悩みを相談するというよりは一方的に転職の決定を上司にぶん投げた形になってしまって、その後上司に思いっきり説教をされました。
切り出し方に失敗したと思います。

第三者の意見を聞きたかった

転職をするかどうか自分でもまだ迷いがある時ですね。客観的に第三者の意見を、聞きたかったということもありました。(30代男性)

●上司の反応

前ふりなく、突然相談したので、とにかく驚いていましたね。上司も仕事が、忙しかったのですが時間を空けて対応は一応してくれました。とにかく仕事が忙しい時期だったのですぐやめられるのは困るということを言われましたね。まずは、こちらの話を聞く前に自分のことたけ考えてるのかな?と、そんな雰囲気を感じていました。

体調を考えての転職を社長に直々相談

アトピーがあり調子が悪いので身体に負担のない仕事へ転職しようかと相談しました。ワンマン社長の小さな会社で社長に直接相談しました。(40代男性)

●上司の反応

体調を考えての転職の相談でしたが今、私が抜けると困ると説得されました。後もう少しで良いから頑張って欲しいと頼まれ断れなかったのを思い出します。
人数少ないなかでギリギリでやってるのでとても困ってました。
その後は体調を気遣ってくれる様子もなくそのまま今までどおりの仕事をこなしています。
その後は一度食事に誘われて続けて欲しいと改めてたのまれました。

◆転職を決めたタイミングで相談

出典元:AC写真

転職を決断して1ヶ月くらい

転職を考え初めて1ヶ月くらいたったときに、職場の事務所で上司と二人っきりになったタイミングで相談しました。「ちょっと相談があるんですけど」と切り出しました。(30代女性)

●上司の反応

上司に相談を切り出したその日は、転職を考えた理由など私の話をとことん聞いてくれました。誰か他のスタッフが来たらいけないと部屋を変えて話をしようかと上司から言ってくれ3時間ほど話をしました。その翌日に改めて上司と話をして、その時はどうしても転職はしないでほしいと懇願されました。私が転職を考えるに至った理由に対して、改善できるところはするからと強く説得されました。しかし結局私の意思は固く、上司も分かってくれました。

子どもが1歳になった時、将来を見据えたタイミングで

前職ではアパレル専門店にて販売職(副店長)として働いていました。上司に伝えたのは、閉店後のクローズ作業中で、子供が1歳になり将来的に自分が目指すビジョンがこの会社で描けなくなったと伝えました。給与は業界内では高い方で一般サラリーマンの平均年収と同じくらいを頂いていたと思います。転職を決意した時期は入社から5年。とあるネット記事で『アメリカでは5年働いて転職しない人は上昇思考の低い人材と判断される可能性があるため、逆にマイナスの印象をもたれることもある』という内容でした。実力主義で仕事を判断されるバックボーンがある国と年功序列が未だに根強くある日本で単純比較はできなかったものの、このままの職種で20年、30年先、自分は幸せでいられるのか考え転職を意識し始めましたまた、業界自体も消費者の貯蓄思考の強まり縮小傾向が続き、市場規模も縮小の一途を辿っていたことも要因の一つといえるでしょう。(30代男性)

●上司の反応

会社の上司(店長)に相談しました。はじめは驚いた印象で、子供も生まれてこのまま腰を据えて働いてくれると思っていたとおっしゃられていました。正直、この会社もいつまであるか分からないから止めはしないけど、本当はこのまま一緒に働きたいとおっしゃって頂き、そこから、部長へと話が上がっていきました。後日部長と面談し、退職を意思が堅いことを伝え正式に退職日の調整に入りました。

朝いちのタイミングで

1日の業務が終わった後に切り出そうと毎日タイミングを見計らっていたけど、常に周りに人がいて切り出せなかったので、朝いちのまだ人が少ないタイミングで、廊下ですれ違った時に、個人的に相談したいことがあるのですが、と話しかけ、時間を作ってもらいました。(20代女性)

●上司の反応

話を切り出した時は、とても驚いた様子でした。もちろん初めから受け入れてもらえることもなく、考え直すように説得をされ、何度も話し合いになりました。しかし話し合いをしていくうちに、なぜ辞めたいのか、次の仕事はどうするのか、ということがしっかり伝わったようで、上司に私の気持ちを分かってもらえ、最終的に認めてもらうことができました。

◆次の転職先を決めた後

出典元:AC写真

採用通知をもらってから相談

同業他社への転職であった為、よこやりが入る可能性を考えて、最終的に採用通知をいただいた後に上司へ切り出しました。(40代男性)

●上司の反応

人員に余裕のない会社の内情を考慮して、いつ頃人員の採用が計画されているのかアンテナを張って時期を見誤らないことに注意が必要です。
人員が不足していたり、余裕の無い状況では、どんなに良い上司でもいい顔はされないです。

◆会社の面談時

出典元:AC写真

半年に一度の上司との面談のタイミングで

半年に1回上司との面談があるので、その時に切り出しました。もともとその会社の特性として、常に3年後どうなりたいか?というのを聞かれていたので、その時に転職も考えていると相談しました。(40代女性)

●上司の反応

上司に告げた時、最初は戸惑っていて、会社に残るという選択肢はないのか?と聞かれましたが、私の中ですでに転職は絶対しようと決めていたので、「それはないです。」とはっきり告げました。最初は納得いかないという感じでしたが、話しているうちに諦めた様子で、「そこまで言うならわかった。」と納得してくれたようでした。

◆異動などのタイミング

出典元:AC写真

部署の異動時に

部署が異動になると言われた時に、まず最初に直属の上司に相談して、その後、その上の上司に切り出しました。(40代女性)

●上司の反応

どうして辞めたいのかと聞かれたので、普段から感じていた事を小さいことから大きい事まで直属の上司には正直に全部話しました。その上の上司の方達には、自分が一番辞めたい理由を話しましたが、一生懸命頑張ってくれているので、考え直してくれないかと言っていただけましたが、私の考えが揺るがないと理解していただけたようで、最終的には納得していただくことができました。

上司に転職の相談をする人へのアドバイス

転職理由を筋道立てて話せるようにしよう

上司に転職のことを相談したい場合は自分の辛い気持ちを先に話して、転職を考えている旨を伝えた方がいいです。
言い方によっては上司に責任感の無い人というイメージを持たれるので、しっかり転職理由を筋道立てて話しましょう。
そうやって詳しく話すことで自分の気持ちを分かってもらえると思います。(20代女性)

転職の相談を切り出すときは、しっかり転職を考える理由も上司に伝えてくださいね。その際、会社や業務に対する文句や愚痴ではなく、転職をすることの自分へのメリット、自分はこうしたいから、こうなりたいから転職を考えているんです、と自分の強い思いを伝えてください。それまで一緒に仕事をしてきた上司ですからきっと分かってくれるはずです。(30代女性)

上司の性格を見てタイミングを計らおう

上司の性格もよると思いますが、私は少しずつ転職の意思があることを相談する何ヶ月前から匂わせていました。突然きり出すと怒り出す人もいるので、その人に合わせながら徐々に切り出していくのが良いのかと思います。(40代女性)

話しやすい方や、話しにくい方、色々な性格の方がいると思うので、まずは自分が話しやすい上司の方に相談してみて、その方とどういう風に話を切り出すのがいいかと考えて、直属の上司に話してみるという方法がいいのでは。(40代女性)

誠心誠意感謝の意を表して本気で考えている旨を伝えよう

まずは、相談だけなら上司としっかり話し合える場を相談すべきだと思います。直属の上司ならあなたを確実に気にかけているはず。また上司としても相談されたということは信頼をおいてくれていると考えるはずで、客観的に分析してアドバイスをしてくと思います。誠心誠意上司に感謝の意を示して本気で考えている旨が伝われば辞める辞めないを含めて上司と信頼関係をより深くできると思います。相談の際に愚痴ばかりだとただ嫌だから辞めると思われる可能性もあるのでそこは注意したほうがよいと思います。転職の要因としてマイナスとプラスをうまく組み合わせながらバランスをみながら相談するとよいかと思います。(30代男性)

会社の採用計画にアンテナを張っておこう

人員に余裕のない会社の内情を考慮して、いつ頃人員の採用が計画されているのかアンテナを張って時期を見誤らないことに注意が必要です。
人員が不足していたり、余裕の無い状況では、どんなに良い上司でもいい顔はされないです。(40代男性)

相談する上司は信頼できるか?を見極めよう

辞めるかもしれないという噂が広まってしまうと、もし転職しないにしても周りに良くない雰囲気が伝わってしまうし、転職する場合は残りの期間気まずい中業務をしなければならなくなるので、相談する相手は信用できると思う上司にすることと、周りに気付かれないようにタイミングを見計らうことが大切です。本気で転職を考えているならば、まずはお世話になっている上司への相談はマストです。自分ひとりで勝手に決めて勝手に辞めるのは、それまでお世話になってきた人たちを裏切ることにもなります。相談することで本当にどうするべきかも見えてくると思います。(20代女性)

辞める数カ月前から相談しよう

とにかく思い切って打ち明けることですね。
むこうも突然辞められても困ると思うので何カ月か先の話をした方が良いと思います。
もちろん迷惑をかけずちゃんと引き継ぎを作れる時間を提案して相談すれば後ろめたさはないのではないでしょうか。(40代男性)

自分の幸せを第一に考えて相談しよう

自分の場合は極端でしたが、おそらくスムーズに納得して快く送り出してくれる上司はいないと思います。
角が立たないように話すことは大事ですが、それよりも自分の幸せを第一に考えて、時には勢いで押し切ってしまうことも必要だと思います。
残された会社や同僚への心配がある方もいると思いますが、その人たちが自分を幸せにしてくれる保証はありません。
また、転職先はくれぐれも伝えないようにしてください。調べられ、説得の材料にされたり、最悪電話をかけて有る事無い事話されたりします。
一筋縄ではいかないと思いますが、頑張ってください!(20代男性)

まとめ

今回の記事では、上司に転職の相談をしたいけど、どうしたら良いのか分からない、困っている人のために、実際に上司に転職の相談をした人たちの事例を踏まえてご紹介しました。

転職の相談を上司にするポイントは、まずはご自身の「転職の意志が固まっている」か「固まっていないか」にあります。

転職の意志が固まっていない状態で相談しても、上司は転職を引き止めるでしょう。そうでなければ、辞めざるを得ない状況に追い込まれてしまう場合もあります。

しかし、転職の意志が固まっていれば、上司に説得できる材料を持って相談でき、退職までのスケジュールを余裕をもって進められます。

つまり、「上司に相談する前に自分の意志を固めている」状態がベスト。「転職すべきかどうか」自分の身の振り方を上司に相談するのはナンセンスなのですね。

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キャリアコンサルティング

 

画像元:イラストAC

シルエット画像:オリジナル


この記事を書いた人
ワーコ
働くことが大好きで、仕事中毒です。働き過ぎて体を壊して仕事を辞めたことをきっかけに、仕事についてあれこれ考えるようになりました。今はフリーランスをしながら、転職活動もしているという荒業でキャリアアップをはかっています。